【第2話】介護士の資格学校で学んだこと、出会った人々

                              【所要時間】1

平日はパート、休日は介護の学校へ

 第1話での夫のリストラ宣告から1ヶ月が経ち、いよいよ介護の学校で「ホームヘルパー2級講座(現:介護初任者研修)」を受講することになりました。

平日は9時から17時まで事務の仕事があるので、毎週日曜日だけ学校に通い、半年で終了するコースを受けることにしたんです。しかも、その日が都合悪い場合は、違う曜日に行われている他コースの授業を振替えで受けることが出来るのでとても安心でした。(結局、振替え制度は利用せずにすみましたが…)

 講座にはどのような人が来ているのか、久々の授業についていけるか、不安と期待でドキドキして最初の授業に出たのですが、まず驚いたことは予想以上に外国人女性が多かったのです。

ほとんどがフィリピンの方々で、どうやら日本人と結婚して帰化してるのが名前から分かりました。

フィリピンパブで働いて、日本人と結婚し子供ができ、夜のお仕事が出来なくなった人。

年齢を重ねて、夜のお仕事が体力的にキツくなり、正社員で日中の仕事をしたい人。

事情は色々でしたが、基本的に彼女たちは明るく「ワタシ ジイチャン バアチャン ダイスキヨ~」と、とても社交的でした。
(授業中うるさくて、よく先生に怒られていたのが玉にキズでしたが…)

実際に転職後に就いた介護の現場でもフィリピン人の同僚と仕事を一緒にする子になりました。(笑顔で明るく、ホスピタリティーマインドは高いのはお国柄なのかも)

でも、テキストは日本語で難しい漢字が多く使われているため苦労しているようでした。

私もよく「カンジ ワカラナイカラ ヨミカタ オシエテ」と聞かれて、テキストにフリガナを書いてあげていました。

後は、意外と20代前後の若者。 (すでに介護施設で働いていて資格取得のために通学している人や、ニートっぽい人)

リストラされたオジサマ。 (オヤジギャグ炸裂で面白いけど、不器用で、実技の授業で苦労していた人)

親のために自宅を改装して、小さな介護施設を作りたい人。 (意識が高い!)

子育てが落ち着いた主婦。 (年配の人が多く、勉強熱心。大体のことは器用にこなしている人が多かった)

など、多彩な顔ぶれでした。

 最初は、こんなに年代も境遇もバラバラの人が集まって上手くやっていけるか自信がなかったけど、授業が始まってみると、みんな目標があるので一生懸命授業を受けているし、打ち解けるのも早かったです。

授業内容は、前半座学・後半実技、最後に施設の実習も

 さて、本題の授業内容ですが、私が受けたコースは、前半座学、後半実技、最後に実際の施設(特養・有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス、訪問介護等)に実習に行き、問題なければホームヘルパーの資格が貰えるものでした。

 座学は学生の時以来で、居眠りしてしまうんじゃないかと不安でしたが、学校の授業とは違い、少しも眠くなりませんでした。

というのも、介護の基本知識はもとより、これからの生活で自分自身にも役立ちそうな医療の知識、高齢者の食事・栄養素について、こころの仕組みなど、興味深い内容が多かったからです。

自分の両親も年齢を重ねたら、こう言うことに気をつけよう、こんなことはしない方がいいんだな。

と色々考えながら授業を聞いていたので、あっという間に時間が過ぎました。

そうです、高齢者にとって「介護」は「生活そのもの」なんですよね。

 次に実技についてですが、クラス内で数人ずつの班を作り、実際に介助する側、される側の役割分担をして授業を進めていきます。

内容は、寝具の整え方(シーツの畳み方、ベッドメイキングなど)・移乗(トランスファー)・和式寝衣(ゆかた)とパジャマの着脱・体位変換・清拭・入浴介助・洗髪・おむつ交換・手浴足浴・食事介助などでした。

みんな、ああでもないこうでもないと、ワチャワチャ実技の授業を受けていて楽しかったし、出来ないところは放課後に残って練習出来たので、かなり内容が濃かったです。

 実際、のちに病院で働きだして全部が全部役に立つわけではないのですが、頭の片隅に「あぁ、上着を着る時は動かない方の手から袖を入れるんだな」とか、「移乗の介助をする時は、足を開いて腰を落としてボディメカニクスを活用しよう」という知識を持っていることで、安心感を得る事ができました。

でも、現場では忙しくて時間がなかったり、介助される側の人が想像以上に介助しにくい状態(拘縮がひどい、大柄で重い上に介護度が高いなど)の場合が多いので、応用編(学校では教えてもらえない、その施設ならではの方法)を教えてもらわないと仕事にならないことがほとんどでしたが、これについては、後ほど詳しく書くことにします。

座学・実技を経て、最後に待っているのが実習です。

これで何事もなければ念願のホームヘルパー2級を取得できます。

生徒それぞれの家から近い施設や病院を割り振られることになり、私も近所の施設(デイサービス・訪問介護・有料老人ホーム)へ合計4日間 実習に行くことになりました。

一日目デイサービス、二日目訪問介護、三・四日目老人ホームというような具合で、朝施設に行き、介護のお手伝いや見学。夕方に一日の反省・感想などを書いて施設の人に印鑑をもらうというような流れでした。

介護のお手伝いと書いたのは、施設の人に「実習の人は手引き歩行や移乗はしないで下さいと」言われていて、実際のオムツ交換や移乗をすることがなかったからです。

実習で、実際に自分がしたことは次の通りです。

  • 一日目 デイサービス

・利用者さんの話し相手

・昼食を作る手伝い(ここでは、職員が利用者さんのご飯とおやつを手作りしていました)

・入浴、トイレ介助の手伝い・見学

  • 二日目 訪問介護

・利用者さんの話し相手

・ヘルパーさんと一緒に朝食の準備

・部屋の掃除

・洗濯

  • 三日目 グループホーム

・利用者さんの話し相手

・昼食の準備の手伝い(昼食は利用者さん達で作る)

・入浴介助の手伝い

・服の着脱

・食事介助

  • 四日目 老人ホーム

・利用者さんの話し相手

・レクリエーションの手伝い

・トイレ介助の手伝い(施設の介護士さんがトランス&立位補助している間に、私がズボンと下着の上げ下ろしをする等)

・シーツ交換

・食事介助の見学

・車椅子での異動(車椅子を押す)

抜けているものがあるかもしれませんが、ざっとこんな感じでした。

実習に行くまでは「不安で嫌だなぁ。失敗したらどうしよう」などと思っていましたが、行ってみると今までの座学や実技の授業より現実に近い事を経験できて、良かったです。

 通信講座を主とする学校とスクーリング(学校に通う)のみの学校で迷ったのですが、結果的に私が通ったスクーリングを主体とする学校に行って良かったと思います。

自分一人じゃないことを実感できたし、授業中に分からないことや自信がない事を先生や周りの生徒にすぐ聞けて安心できたからです。

何よりモチベーションを下げることなく無事に卒業することが出来ました。

 資格が取れれば、いよいよ就職活動。

「介護職は人手不足だから、正社員でもすぐに決まるだろう。」

こう安易に考えていた私は、次の就職活動で思った以上に苦戦するのでした。

→第3話に続く

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